時代は巡る


電話が掛かってきたら「はい。○○です。」と名乗るものだと、子供の頃に教わった。
今は、電話が掛かってきても相手が名乗るまで声を出すな、と教わっているらしい。
うかつに名乗ったり、性別や年齢を推測されることは、セキュリティ上問題だからだ。

ビジネスでも、こちらが電話しているのに、折り返し電話するから待ってくれ、という。
こちらの電話番号と名前を確認してからでないと用件には入らない、ということらしい。
金融業者やお客様窓口では、個人名の代わりにハンドル名で会話をするそうである。
本名を知っているのは総務の管理職だけで、誰も本名を知らない会社もあるらしい。

上のような話を聞いて思い出したことがある。「君の名は」ではなくて、もっと昔のこと。
女性のもとへ男衆が夜な夜な訪れたという、通い婚をした頃の奥ゆかしい時代である。
心を許せる相手にしか口を利かず、名前を訊いたり教えたりすれば夫婦の契りとなり、
言葉に魂があり、名前は人や物の本質そのもの、名を変えることは「千と千尋」になる。

究極のセキュリティは切ない恋心と同じ。嫌な世の中ではあるが、何だかほっとする。


いっぷく (^^_ 。・
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by nekoyasiki_ippuku | 2005-10-27 22:16 | 喜怒哀楽 | Comments(0)


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