ダークサイド (^^_ 。・

ひと昔も前のこと。 まてちゃ の携帯に間違い電話が何度も掛かってきた。
まてちゃ が出ると、若い女の声で「間違えました」と謝って、一方的に切る。
厳しく問いただしたところ「前の持ち主に掛けたみたいです」と答えたという。

掛けてくる番号はいつも同じで いっぷく が出ても「間違えました」と答える。
曜日も時間帯もまちまちだが、大勢が電話で話しているような音も聞こえる。
電話を掛けてくる相手も、その動機もわからぬまま、しつこい電話は続いた。

業を煮やした いっぷく は、相手の正体を確かめるべく住所を調べ始めた。
電話番号から住所を調べるには、探偵か怪しい便利屋に依頼するしかない。
電話番号から何かを調べる仕組みそのものが電電公社の特許なのである。



なので、まず番号から電話局を特定すると、だいたいの発信地域を調べた。
東京都港区赤坂○丁目~○丁目。詳しい地図によれば住宅ではなさそうだ。
さらに。これから書くことは、今では通用しないし違法なのだが、昔話である。

夕方の忙しい時刻を見計らって、局に電話をして、気さくなあんちゃん風に、
「××電工と申しますーどもお世話さまっす。お客さんに頼まれたんすが」
「03-△△△△-△△△△の番号って、▲▲▲▲に切り替えできます?」
ここまで一気にしゃべると、やがてオバハンが「はい大丈夫です」と答える。

「あと、設置場所ですが東京都港区赤坂○丁目、えーっと?汚い字だなぁ」
「社長!これ何て書いたんすか?社長!」「ちょっと待っててもらえます?」
と頼むと、オバハンが不機嫌そうに「お届けは●番地の●●ビルですが?」
と教えてくれるのだ。もちろん社長などいるわけがない。ひとり芝居である。

ちょうどその頃 まてちゃ も大芝居をうった。相手は若いとおぼしき女性。
「ウチの人のオンナねっ?どこの呑み屋よ!ちゃんと名乗りなさいよっ!」
言い訳に窮した相手が、赤坂の、と言いかけたところへ畳み掛けるように、
「赤坂の呑み屋なのねっ?」とやったので、ジュエリー■■■だと答えた。

104に聞くと、赤坂○丁目●番地●●ビル に ジュエリー■■■ はない。
そんなハズはないと怒ると「ブティック■■■ならございますが?」という。
行ってみると、ブティック■■■ は狭いビルの1階で総ガラス張りである。
大勢で電話セールスか何かをしているようには、とても見えないのである。

同じビルの2階から上には会社が3つと、ビル名と同じ●●という個人名。
会社のうち2つは、有名企業の子会社とおぼしき名前とマークがあって、
ズームレンズ越しにのぞいた限りでは、事務所の様子もごく普通である。
問題がありそうなのは2階にある会社で、高い間仕切りで中が見えない。

今度 まてちゃ の携帯に電話してきたらここに乗り込んだる、と思ったが、
まてちゃ の名演技に怖れをなしたのか、それきり掛かってこなくなった。
不愉快な思いをした まてちゃ には悪いのだが、見たかったなぁ名演技。
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by nekoyasiki_ippuku | 2005-11-22 16:19 | 喜怒哀楽


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