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奇譚その1 戸棚に尻尾が生える話   (^^_ 。・

彼岸を過ぎて炬燵が恋しいこの頃、仕事の峠と風邪の峠が重なってしまい、
用足しと食事のほかは2階に籠もっりっきりで、風邪薬の効き目のせいか、
妙な時刻に寝起きしていたオイラだが、家人の看病のおかげで峠を越した。

手直しは残ったものの無事に納品を終え、昨夜は秋の夜長を楽しんでいた。
通勤でいかに不快だったか訴えながらも夕餉の支度に勤しむ家人を横目に、
風邪が治るまでお預けだった缶ビールをすすり、ミックスナッツを摘んだ。

家族が揃って居るのが嬉しいのか、仔猫たちはありとあらゆる業を見せる。
まだ生まれて3ヶ月ちょっとなのにと思っていると、そこへ家人の悲鳴が。

台所に向かって後ろがわには、概ね1間半ほどの食器棚が作りつけてある。
地震に備えて、というより使い勝手を考えてなので、すべて引き戸である。

その引き戸の数センチの隙間から、細い尻尾が3本も生えていたのである。
驚いているうちに、今度は脚が、、、、いやいやさすがにそれはあるまい。
by nekoyasiki_ippuku | 2008-10-09 06:34 | カモン!ベイビー


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