大政奉還  (^^_ 。・

5月2日から3日になろうとする夜のこと。切迫したようすの まてちゃ の声で飛び起きた。

1日から泊まりで雑草取りを手伝ってくれる娘に説教したあと、一緒に晩酌をして眠ったのだ。
その時はいったい何時なのか見当もつかなかったものの、 まてちゃ は風呂上りの姿だった。

「 ふーこ がいない」と促され2階を点検しても、どこにも ふーこ の姿は見当たらない。
ベランダへ出る2重サッシが開いていて網戸になっているが、手のひらほどの幅で開いていた。

まてちゃ が言うには、マオ一家が2階で大騒ぎしていたのがピタッと静かになった、という。
それを不審に思って確かめに行ったところマオ一家全員がベランダにいるのを発見したそうだ。

ここ数日、 ふーこ は夕方になると何度も1階へ降りてきて、出られるところはないか調べ、
どこからも出られないのを悟ると、独特な声で啼きながら皆が使っているトイレを使っていた。

腕のリーチの2倍ほどのところを足早に通り過ぎたり、  に「シャァア」と威嚇されたり、
まぁこのまま数ヶ月もすれば懐いて触らせてくれるだろうなどと、ふたりで勝手に信じていた。

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2階のサッシは、洗濯物を干す時などには全開にするし、網戸1枚だけにしたりもしていたが、
猫だけしかいない時には何をしでかすか分らないので、戸締りは厳重に注意していたのである。

それでもまったく信用できないマオ一家のために、かなり前にこんな↑ものも買ってあったが、
忙しさにかまけてパッケージも開けないままの状態で玄関先に放置していたのが災いしたのだ。

普段であれば、就寝前の煙草を吸い終えた いっぷく がガラス戸を閉めて施錠する習慣だが、
新居に馴染みの薄い娘がそうとは知らずに1階へ降りて寝床についてしまったのが原因らしい。

残された網戸の状態から察するに、 ふーこ が大暴れをして破ったような痕跡は見当たらず、
猫の誰かがカラリと開けたとしか思えず、正月の 大和 と同様に庭にダイブしたようである。

なにしろ ふーこ のことである。何年待っても2度とこの手で触ることなどできないだろう。
いったい我々は大騒ぎして何をしたのか。泣きじゃくる まてちゃ に掛ける言葉もなかった。

陽の光を見ることなく、この手で葬った小さな骸たちに手を合わせ、 ふーこ が長生きして、
天寿を全うする日がきたら、母子一緒のお墓で仲良く眠らせてあげるからね、と約束したのに。

幸いなことに、件の鳩屋を除けば、ご近所には猫を飼っている農家が多く餌に不自由はないし、
臆病すぎるほど慎重で警戒心の強い ふーこ だけに、鳩屋のオリに入ることなど有り得ない。

おそらくは姿を隠しながらその辺にいるのだろうが、ミャオ君ちのご当主には事情を説明して、
お屋敷の出入りの許可をもらった。あとはチラッとでも元気な姿を見たいと願うばかりである。
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by nekoyasiki_ippuku | 2009-05-09 07:16 | 不思議なフーコ


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